バックパッカーの危険回避術。女一人でも安全に楽しく旅するコツを伝授します!
大きな荷物を背負って、未知なる土地を目指す。
そして、
- 行き先
- 宿
- 食事
- 交通手段、etc…
全部を自分で決める。
バックパッカーって、ツアー旅行とは違って、自由の象徴みたいで憧れますよね。
その一方で、
- 言葉も通じない、見知らぬ土地を女性一人で旅するなんて、危険じゃない?
- 怖くない?大丈夫?
不安もたくさんあると思います。
私はこれまで、中東や中南米など、危険と言われる地域にも、バックパッカースタイルで旅をしてきました。
でも、犯罪に巻き込まれることもなく、毎回無事に帰国しています。
その経験から言えるのは、危ないからと言って、旅に出るのを諦めるのはもったいない!ということ。
確かに、女一人旅のバックパッカーは、常に危険と隣り合わせです。
でも、現地の人と仲良くなって、自宅にお呼ばれしたこともあるんです。
危険ばかりではなく、親切な人もたくさんいる。これが現実です。
私が旅から学んだことは、計り知れません。
この記事では、私が女一人でも、バックパッカースタイルで、安全に楽しく旅をするために心がけていることをお伝えします。
一人でも多くの女性が、バックパッカーとして旅を楽しんでもらえたらなと思います!
英語が話せなくても大丈夫
英語がペラペラでなくても、自分の意思を伝えることはできる
女一人でバックパッカー、と言うと、必ず聞かれるのが、言葉はどうしているの?
でもね、ぶっちゃけ、英語が話せなくても、旅はできます。
私は実際、耳が聞こえないバックパッカーに会ったことがあります。
耳が聞こえないから話すことも出来ないんだけど、それでも数ヶ月単位で旅をしていました。
必要なのは、自分の意思をどうにかして伝えること。
学校で習った英単語や表現を思い出し、使ってみる。なにも、難しい単語や表現は要りません。
発音が通じないなら、ジェスチャーを交えたり、紙に書いて見せてみる。
ほんと、この程度ができれば大丈夫!
それに、言葉が通じる日本国内でも、犯罪に巻き込まれることはあり得ます。
ということは、言葉が出来ない=危険な目に合う、とは言えないということだよね。
旅の指さし会話帳がおすすめ!
積極的に現地語を使おう!
途上国なんかは、学校に行っていない人もいるので、簡単な英語さえも通じない人もたくさんいます。
そこでおすすめなのが、『旅の指さし会話帳』。
画像引用元:Yubisashi.com
一つの単語に対して、
- イラスト(ない単語もあり)
- 日本語
- 現地語
- 現地語の発音(カタカナ表記)
が書かれていて、指さすだけでコミュニケーションが取れるというスグレモノ。
もちろん、「いくらですか?」「〜に行きたい」など、よく使う表現もあります。
いくつかの単語を組み合わせて、文章を作ることもできますよ。
なぜ、英語よりも現地語なのか?
途上国で英語が出来る人って、お金を稼ぐために英語を勉強した人が多いです。
それが真っ当な稼ぎ方ならいいけれど、ぼったくりの場合も多々あります。
そして全世界を見渡せば、まだまだ、
- 英語が出来る人 < 英語が出来ない人
なのです。
なので、頼んでもいないのに、親切そうに英語で話しかけてくる人は無視して、観光客を騙してぼったくろうなどとは考えていない、善良な現地人と積極的にコミュニケーションを取った方が、断然、楽しい思い出が増えます。
そんな時、この『指さしシリーズ』の出番なのです。
世界中のいろいろな言葉に対応しています。
これから行く国のシリーズがあれば、是非一冊、旅のお供に連れていくと、大活躍間違いなし!
もちろん私も、毎回お世話になっています!!
英語の勉強は、必要に応じてする
とは言っても、英語が出来るに越したことはありません。
空港や宿のチェックインは、簡単な英会話ができた方がスムーズだし、現地ツアーに申し込むなど、英語が出来た方がやれることの幅が広がります。
まずは、英語力に自信がなくても旅に出てみる。
そこで、「英語が出来たらいいな」と思ったなら、その時に必要な勉強を始める。
英語が出来るようになったら旅に出よう、ではなく、必要に応じて勉強するのがオススメです。
女一人旅バックパッカーの心構え
日本よりも危険で、治安が悪い場所に行くという心構えを持つ
こちらは、世界の平和な国ランキングです。
*非営利独立型シンクタンク「Institute for Economics and Peace」による、独自の計算により算出されたものです。
順位 | 国 |
1位 | アイスランド |
2位 | ニュージーランド |
3位 | ポルトガル |
4位 | オーストリア |
5位 | デンマーク |
6位 | チェコ |
7位 | スロベニア |
8位 | カナダ |
9位 | スイス |
10位 | アイルランド |
10位 | 日本 |
データ出典元:「2017 GLOBAL PEACE INDEX」より
このデータからもわかるように、日本は、世界的に見ても治安の良い国です。
ということは、私たち日本人が外国に行くという行為は、危険な場所に自ら身を晒しに行く、ということでもあります。
そして、人を疑うことをあまりしない、無防備な日本人は、海外では、スリ・ひったくり・ぼったくりなどから、格好の標的にされるのです。
さらに、小柄で華奢な上、自分の意見をはっきり言わず、なかなかNoが言えない日本人女性は、ナメられやすい傾向にあります。
何十年も観光客から金品を騙し取ってきた人からしたら、「日本人女性」というだけでカモなのです。
悔しいけれど、この現実を直視しましょう。
そして、
- すぐに信じない(甘い話には必ず裏がある)
- イヤなものは、きっぱりと断る
ここを徹底しましょう。
海外で狙われるもの
ここでは、海外で狙われやすいもの4つを紹介します。
1.)お金
外国人から見た日本人のイメージは、裕福でお金を持っている、です。
スリやひったくり、置き引きという形で盗むこともあれば、ぼったくりという形で法外な値段を請求してくることもあります。
もちろん、現金だけではなくクレジットカードも狙われます。
2.)パスポート
国際的な信頼度が高く、ビザなしで入国できる国が多い日本のパスポート。
不法出入国に使うなど、犯罪者にとっては利用価値が高いため、狙われます。
3.)すべての電子機器
スマホ、パソコン、カメラはもちろん、モバイルバッテリーなども、外国人から見たら高級品です。
4.)ちょっとした小物
ここでは、実際にあったことをお話ししますね。
パイロットの4色ボールペンを使っている私を見て、韓国人の女性が言ったこと。
「日本製の筆記用具は、使いやすくて好き。でも、パイロットは高くて・・・。私は、(パイロットより安い)三菱を使っているわ。」
この女性は、明るく笑いながら言ったけど、そういう人ばかりじゃない。
「あ、いいもの持ってる・・・。私も欲しい。」
そういう気持ちで、ちょっとした隙に盗む人もいると思う。
日本製のモノって、使い勝手を徹底的に考えて作られていて、使いやすい。作りも丁寧、長持ちします。
そしてこれは、ボールペン以外にも当てはまります。
「百均で買った安い物だし・・・」とかではなく、極端な話、自分が持っているモノ全てが泥棒のターゲットにされている、くらいの意識でいたいものです。
どんなものであれ、自分の持ち物がなくなるのは、イヤな気持ちになるからね。
性犯罪にも注意
女性ならではの問題ですが、性犯罪にも注意しましょう。
性に対する社会的な制約から、開放的な気分になっている旅人を狙うケースもあると聞きます。
- 暗い場所には一人で行かない
- 出会ってすぐの男性には気を許さない
最低限、この辺りを心がけましょう。
安全はお金で買う
バックパッカーと言うと、節約、というイメージがあるけれど、行き過ぎた節約は、危険の元です。
どこの国でも、金額と安全性は比例します。
なので、
- 宿のグレードを上げる
- 電車やバスの座席のグレードを上げる
- 飛行機は、金額の安い深夜早朝便はできるだけ避け、高くても日中に到着する便を選ぶ
など、お金はケチらず使いましょう。
「何かあった時のために・・・」と高い海外旅行保険に入って、旅先で節約に走る、は、NG。
保険は最低限。
そして、現地でお金を使って、安全に楽しく旅をする。
これで行きましょう!
覚悟を決める
リスクを背負ってでも行きたいか?
後述しますが、女一人でバックパッカー旅行をする時には、事前の情報収集が鍵を握っています。
そして、いろいろ調べていると出てくるのが、「こんな危険がある!」というもの。
そういう情報に触れた時は、「やっぱり行くのやめよう」と思うのではなく、「それだけのリスクを背負ってでも行きたいか?」と自問する。
それでも行きたい!と思うのなら、女性一人で行ってきた、という話はないかと、旅行記を探してみる。
すると大抵は出てくるので、
- その女性はどうやって旅をしたのか?
- 危険な目にはあっていないか?
- どんなところに気をつけていたのか?
を読み取っていく。
で、「今の自分にも同じようなことが出来そうか?」と、また自問するんです。
それで、「どうしても行きたいし、なんとか行けそう」なら、GOサインです!
情報を正確に読み取ろう
よく、コップに半分水がある時、どう見るか?って言うじゃん?
コップに半分しか水がない・・・、と悲観的になるのではない。
コップに半分も水がある!!と、無理してポジティブになる必要もない。
コップに水が半分ある。
それ以上でも、それ以下でもない。
ただそれだけ。
これと同じ。
「こんなに危険だ!」という情報に触れて、悲観的になるのではない。
「女一人で行ってきた」と言う話から、「私も絶対に大丈夫!」とも思わない。
「こんな犯罪やリスクもあるけれど、女一人で行って楽しんでいる人もいる」
このように情報を正確に受け止めて、必要な対策を取っていきましょう。
事前の情報収集をしっかりと
女性一人のバックパッカー旅行が成功するかどうかは、事前の情報取集がどれだけできるかにかかっています。
ここでは、実際に私がやっている方法を紹介します。
行き先と時期を決める
そもそも、行っても大丈夫な国なのか?
シリア、イエメン、アフガニスタンなど、政治情勢から、渡航自体が禁止されている国もあります。(2018年2月現在)
行きたい国とエリアは、旅行しても大丈夫なのか?
まずは、「外務省 海外安全ホームページ」から調べましょう。
細かい治安情報を得る
国ごとに異なる犯罪の手口を知ろう
旅行しても大丈夫なことが分かったら、その国に関する、さらに細かい治安情報を得ていきます。
犯罪の手口は、国ごとに違うからです。
ちなみにこちらは、ブラジルに行った時の心得をまとめた記事です。
ブラジルでは拳銃を使った犯罪が多いので、そのための対策をしていきました。
情報源は・・・
- ガイドブック(地球の歩き方、マニアックな場所に行くなら「旅行人ノート」もおすすめ)
- 個人の旅行記(ブログ)
です。
地球の歩き方は参考になるけれど、そのまま鵜呑みにしないようにしましょう。値段など、記事を書いた時から変わっている場合が多々あります。
必ず個人の旅行記と併せて、総合的に情報を判断することをおすすめします。
情報収集する時に気をつけたいこと
旅行記は、
- 女性一人旅のもの
- 少しでも新しいもの
を見つけ、
- 女性視点から見て、どんな危険があるのか?
- どんなところに注意すれば良いか?
を読み取りましょう。
旅行時期にも注意
雨季と乾季があるような場所だと、時期によって、旅のしやすさが変ります。
気候についても吟味して、旅行時期を決めましょう。
行き先が決まったらさらに調べたいこと
出国前に調べておきたいこと4つを紹介します。
いずれも、個人の旅行記が参考になります。
1.)空港から市内(宿)までのアクセス
一番ボッタクリに遭いやすい場所。
それは、現地に到着して、空港から市内まで移動する時です。
なぜかと言うと、右も左も分からない、その国に初めて来た人が、一番騙しやすいから。
入国早々に騙されると、一気にテンションが下がります。
空港から市内まで行く方法と、その値段については、入念に調べましょう。
市内に到着してから宿までのアクセスも、併せて調べておきましょう。
2.)両替所の場所と、レート(現金で両替する時)
現地に到着したら、現地通貨を入手する必要があります。
そのために調べておきたいのは、
- 空港の中に両替できる場所はあるのか?その営業時間は?
- レートの良い両替所はどこか?
です。
空港を出る時、最低限、市内までの交通費は持っている必要があるんだけど、一般的に、空港の中の両替所は、街中に比べてレートが悪いです。
なので、空港では、市内までの交通費よりちょっと多めの金額を両替して、あとは街中で両替していくのがお得なやり方です。
そして、両替所の場所だけではなく、あらかじめ「Yahoo!ファイナンス」などで、レートも調べておくといいです。
両替屋によって、レートは異なります。
実際のレートを知っておくと、その店で両替すべきかどうかの見きわめがしやすくなります。
3.)物価
必ず買うもの(水など)の物価も、予め調べておくと安心です。
値札がなく、いきなりふっかけて来る人もいるので。
4.)一日の予算
- 宿泊費
- 観光地の入場料
- 交通費
- 食費
- お土産代(買う人は)
を足したものが、一日の予算となります。
その国の物価を調べつつ、大体の予算を決めておくと、両替がしやすくなります。
宿の予約は、ケースバイケースで判断する
宿を予約するかどうかは、場所や時期によって異なります。
予約した方がいいケースと、予約しなくても大丈夫なケースを紹介します。
予約した方がいいケース
1.治安が良くない国や地域
目星をつけていた宿が満室の場合、二軒目、三軒目の宿に向かうことになるんだけど、だんだん疲れが溜まってきます。
そんな時を狙って、犯罪に巻き込まれたら大変。
治安があまり良くない国や地域では、必ず予約するようにしています。
2.ベストシーズンで混み合う時期
有名な観光地のベストシーズンは、早々に宿が埋まってしまうことがあります。
そんな時に飛び込みで探すのは危険なので、行くことが決まったら、早めに予約しましょう。
3.初日の宿
どんな場所のどんな時期でも、初日の宿が決まっていると、気持ちにゆとりが出ます。
二泊目・三泊目は、Wi-Fiさえ繋がれば、一泊目の宿から予約することもできます。
とりあえず到着してから様子を見て、その先どこに行くか考えたい時には、この手を使っています。
予約しなくてもOKなケース
1.治安が良い場所に、夜行列車やバスで朝、到着する時
朝、チェックアウトする人と入れ違いで、チェックインできます。
とは言っても、万が一、宿泊できなかった時のことを考えて、第二・第三候補くらいまでは考えておくと安心です。
2.治安も良く、観光客もあまり訪れないマイナーな場所
事前の情報収集で、飛び込みでもなんとかなりそう、と感じた時には、予約しないで行くこともあります。
宿選びのポイント
値段、立地条件、口コミをチェック
選ぶ時には、値段だけではなく、観光しやすい立地条件であるかどうかも考えます。
あと、大切なのが、評判。
スタッフが泥棒を働いている泥棒宿なんかもあるので、宿選びは慎重に検討したいところ。
Booking.com なら、実際の口コミを見ながら予約もできます。
私もよく使っています。
Booking.com に載ってはいないけど、気になる宿があるのなら、直接宿に予約を入れてもいいですね。
日本人宿も利用しよう
せっかく海外に来たのだから、と、日本人宿を敬遠したい気持ちも分かります。
でも、日本人宿にもいいところがあります。
それは、日本語で情報が入ること。
時には利用するのもいいですよ。
病気に備えよう
渡航先では、感染症が流行していないか?
最後に忘れてはいけないのが、病気に対する備え。
「FORTH 厚生労働省検疫所」が役に立ちます。
国・地域ごとに、感染症の流行状況や、予防法が記載されています。
一度、目を通しておくといいです。
渡航先によっては、病院に行こう
必要なら病院で、
- 予防接種
- 薬の処方
をしてもらいましょう。
最低限これだけは、というものを、以下に挙げますね。
- 中南米・アフリカの一部地域に行く時:黄熱病予防接種
- マラリア流行地域に行く時:マラリア予防薬
- 標高の高い場所(ウユニ、チベットなど)に行く時:高山病予防薬
ちなみに、マラリア予防薬と高山病予防薬は、旅行の数日前から飲む必要があります。
現地でも買えるけど、
- マラリア流行地帯に入ってから
- 高山エリアに入ってから
服用したのでは、手遅れです。
お金はかかるけど、日本から予め用意して行くのが安心です。
最寄りの病院を調べるならここ
予防接種実施期間検索から調べることができます。
「住所」から、受診したい病院の県名を選び、希望のワクチンがあればチェックを入れます。(ワクチンを選ばなくても、検索できます)
そして、「検索開始」をクリック!
条件に当てはまる病院が、ズラリと出てきます。
丈夫な体あっての安全な旅。
健康面に対しても、抜かりなく対策をしていきましょう!
現地での行動編
ここでは、現地で行動する時の心構えを書いていきます。
明るいうちに行動する。夜は出歩かない。
現地では、早寝早起きを心がける。
街から街へ移動する時も、夜遅く着くくらいなら、早朝出発のバスや電車に乗って、明るいうちに宿に到着するようにする。
飛行機移動の時も、同じです。
入国審査や荷物の受け取りにかかる時間も考えて、明るいうちに宿に到着できるようなフライトを選ぶ。
それが無理なら、思い切って、深夜〜早朝にかけて到着する便を選び、日が昇るまで空港から出ないようにする。
同じようなことを考えている旅行者は、必ず自分以外にもいます。
暗い中、無理してタクシーで移動するよりも、空港の中にいる方が安全です。
帰りの便が深夜便ならば、明るいうちに空港に到着して、そこで過ごすようにすると安全です。
お金に関するトラブルを防ぐ
1.)値段は事前によく確認しよう
海外では日本と違って、値札やメーター(タクシーなど)がないことが多いです。
買い物をする時、乗り物に乗る時、宿泊するとき、etc…
お金を払う全てのシーンにおいて、お金を払う前に値段を確認し、交渉することが大切です。
そのためにも、事前にいろいろな旅行記を読み込み、相場を把握しておきましょう。
納得いかなければ、払わない。
別の店(人)に行けばいいのです。
2.)お釣りをよく確認しよう
値段交渉が上手くいったから、と言って、安心するにはまだ早いです。
お釣りを誤魔化すという手口もあります。
お釣りをもらったら、その場ですぐに確認、少なかったら指摘して、ちゃんとお金をもらいましょう。
高額紙幣だとお釣りがなくて、支払いができないというケースもあります。
意識して、常に小銭が手元にあるようにしておくといいです。
3.)人前でお財布は出さない
チラッとお財布を見たら、お札が揃って入っているのが丸見え・・・
これって、私はこれだけお金を持っています、とアピールするようなもの。
お金を払う時は、必要なお金だけをサッと出すようにしましょう。
4.)キャッシングは、警備員がいる銀行で。暗証番号入力時は、指の動きが分からないように手で隠す。
現地通貨を入手するのに、クレジットカードのキャッシングを使うことがあるかもしれません。
そんな時は、警備員がいる銀行のATMでお金を下ろすと安心です。
なぜかと言うと、警備員なしのATMでは、スキミングのリスクがあるからです。
*スキミング:クレジットカードの情報を読み取り、偽造カードを作って不正利用すること
犯人はスキミングをするために、カードの情報を抜き取る装置(スキマー)を、ATMのカード挿入口に取り付けます。
街角にある無人のATMでは、犯人が小細工し放題だけど、警備員がガードしている銀行では、ほぼ不可能。
なので、安心してお金を下ろすことができるのです。
そして、銀行のATMであっても、暗証番号を入力する時は、手元を隠して入力しましょう。暗証番号が盗み見られないようにするためです。
スリやひったくりに注意する
人混みでのスリやひったくりは、どこの国でも注意したいことの一つです。
私が気をつけているのは、
- バッグを肌身離さず持つ
- 電子機器(スマホ、カメラ)は、必要な時だけ使って、すぐにしまう
- お財布は出さない
です。
ちなみに、私が街中の観光で愛用しているバッグは、「パタゴニア」の「ライトウェイト・トラベル・トート・パック」。
使ってみての感想は、『街歩き用バッグの選び方。南米旅行で大活躍した私のオススメはこれ!』に書いてあります。
とっても使いやすいバッグなので、もしよかったら読んでみてください。
パスポートなどの貴重品を、宿で保管するか、持ち歩くかは、その国によって異なります。
例えば南米など、治安がかなり悪い地域では、宿に置いておいた方が安心です。
逆に、パスポートの常時携帯が義務付けられている中国などでは、いくら街中の治安が心配でも、宿に置いておくことは出来ません。
国ごとに、必要な対策を取りましょう。
関わる人を選ぶ
犯罪は、人と共にやってきます。
なので、面倒な人とは関わらないことが大切です。
1.)親切そうに近づいてくる人は、全員警戒する
頼んでもいないのに相手から近づいてきたら、ほぼ、下心があると思って間違いないです。
きっぱり断り、あとは無視しましょう。
何か困ったことがあったら、人が良さそうな人や、信頼できそうな人を見つけ、こちらから声をかけましょう。この時、「旅の指さし会話帳」が役に立ちます。
2.)日本人ではないフリをする
- 「日本人か?韓国人か?中国人か?」と聞いてくる
- 「コンニチハ!」などと日本語で話しかけ、反応を見る
いろいろなパターンがありますが、相手に日本人だと悟られないようにしましょう。
悲しいことですが、「日本人=簡単に騙せるカモ」だと思っている人もいるからです。
3.)彼氏がいるフリ、結婚しているフリをする
下心を持った男性が近づいてきた時は、間違っても、彼氏がいないだの、独身だの、正直に答えてはいけません。
嘘でも構わないので、彼氏がいる、または、結婚している、と答えましょう。
4.)日本語で抗議する
腹立たしいことですが、日本人だから、とか、言葉(英語や現地語)が上手じゃないからといって、小馬鹿にしてくる人がいます。
面倒な人には関わらないのが基本ですが、無視するだけでは気持ちが収まらない場合も。。
そんな時には、日本語で怒鳴ってやりましょう!
「この野郎、バカにすんな!!」と。
この際、言葉が通じるかどうかは関係ありません。
- お前は許さない!
- 私は怒っている!
という気迫を、全力で表現することが大事なのです。
バカにされっ放しって、悔しいじゃないですか。
大抵の場合、小馬鹿にしていた表情がサッと変わりますよ。
日本人女子のプライドをかけて、ここぞという時には一発、噛み付いてやりましょう!!
露出の少ない服装をする
性犯罪を防ぐためにも、露出は控えた方が安心です。
生理中は、無理せず休む
GWや夏休みを利用した短期の旅行だと難しいけれど、長期の場合は、生理期間中は予定を入れず、宿で休養していました。
海外だと、外でトイレを探すのも一苦労だし、そこが清潔とも限らない。それに、生理痛があったり、気分が落ち込みがち。
なら、いっそのこと、休んでしまえ!という考えです。
観光以外にも、情報収集など、やることは多いですからね。
その方が、時間の使い方にメリハリが出ます。
私は敢えて、手のかかる布ナプキンを使うことで、強制的に休養する環境を作っていました。
その記事はこちらです。
→『【女性バックパッカーの生理事情】旅行中も布ナプキン使ったよ!』
興味があれば読んでみてください。
宿での過ごし方編
バックパッカーというと、ドミトリー(相部屋)に泊まることが多いと思います。
ここでは、ドミトリーで過ごす時に注意したいことを説明します。
ロッカーに鍵をかける
貴重品はロッカーで保管する
部屋に個人用のロッカーがある場合は、そこに荷物を入れ、鍵をかけましょう。
バックパックが入るなら、バックパックごと。入らないなら、貴重品を。
ちなみに鍵は、自前で用意する必要があります。
日本から持参しましょう。
オススメの鍵
引っ掛ける部分が長めのワイヤー製だと、いろいろな形状の鍵穴に対応できます。
ダメな鍵
引っ掛ける部分が金属製のものは、やめましょう。
通らない鍵穴があります。
ベッドに荷物を置きっ放しにしない
ベッドを離れる時には、必ず、ロッカーに荷物をしまい、鍵をかけましょう。
ベッドの上に置きっ放したものが盗まれるのを防ぐためです。
荷物から目を離さない
トイレやシャワールームを使う際、荷物(ドライヤー、服、タオル、化粧品、バッグなど)は、目の届く範囲内に置くようにします。
あと、その場を離れる時、置き忘れがないかも、よく確認します。
直感を信じる
マニュアルにとらわれず、直感を信じる
- 見知らぬ人について行ってはダメ
- 知らない人から食べ物をもらって食べるのは危険
よく言われることだけど、これと逆のこと、実はやったことあります。
インドで、現地人のお宅に泊めてもらったり、
イランの家庭で、ご飯をご馳走になったり、
そして、一生物の思い出ができたのです。
だからね、マニュアルにとらわれず、直感を信じて欲しい。
女の勘は鋭い
これ、利用しない手はないと思う。
なんとなく嫌な予感がする・・・
こんな時は、絶対に動かない。
逆に、
なんかこの人、信頼できそう・・・
そう感じたら、思い切って飛び込んでみることが、とっても大事!
これこそが、ツアー旅行では味わえない、バックパッカーの魅力だと思うのです。
まとめ
この記事では、女性が一人でバックパッカーを楽しむためのコツを、たくさん書きました。
でも、基本を押さえた上で、一番重要なのは、一番最後に書いた「自分の直感を信じること」。
行き先も、旅のスタイルも、直感で決めればいい。
人が「インドは危険」と言ってるからやめよう、とかじゃなくね。
そして、その時その時の直感は、自分にとって相応しいものを選びとっています。
私は、
- 中国へ、添乗員付きのツアー
- 専属ドライバー付きのホームステイでインド
- 空港へお迎えと、ホテル予約済みでインド
- タイでバックパッカーデビュー
という順番だったし。
いきなり南米へ一人旅、ではないです。
危険だからと言って、旅の楽しみを放棄するのはもったいない!
是非、この記事を参考に、自分の直感を信じて、バックパッカースタイルで旅を楽しんで欲しいなと思います!!