ブラジルビザを海外で取得【eビザ最新情報あり】南米パラグアイ エンカルナシオン編
イグアスの滝、アマゾン、リオのカーニバル、レンソイス・・・
見所いっぱいのブラジル。
そしてまた、南米で唯一ビザが必要な国であり、ビザ取得の困難さでも有名な国でもあります。
そんなブラジルを、海外を長期で旅行するバックパッカーが旅の途中で訪れる場合、どこでビザを取るかが重要になってきますよね。
日本で取得することもできるけど、
- 郵送での申請、受け取りは不可 → 領事館(東京、浜松、名古屋のいずれか)まで出向く必要あり
- 発給まで3業務日(観光ビザの場合)
- 往復航空券の予約確認書、または、ブラジルへの出入国日・地点や移動手段が明記された誓約書が必要(観光ビザの場合)
といった制約があります。
領事館が近くにない場合、とても不便な上、気の向くまま旅をしたいバックパッカーには不向きです。
なので、長期で旅をするバックパッカーには、海外で取得するのがおすすめ!
そして、南米を周遊する旅人の間で比較的有名なのは、
- プエルトイグアス(アルゼンチン)
- アスンシオン(パラグアイ)
- エンカルナシオン(パラグアイ)
の3箇所。
そして私は、エンカルナシオンで取得しました。
この記事では、エンカルナシオンでのブラジルビザ取得方法について説明します。
【ビザ取得時期:2017年7月】
領事館に出向かず、オンラインでビザ申請・受理ができる、eビザの発給が開始されたというものです。
この情報を知りたい方は、目次『7 【2018年1月最新情報】バックパッカー必見!オンラインでビザが取得できる、電子査証システム(e-Visa)が開始!』をクリックしてください。
また、2018年1月現在、ビザを取得してから90日以内にブラジルに入国しないと、ビザが失行するというルールは撤廃されています。e-Visaも同じです。
海外でのブラジルビザ取得に、パラグアイのエンカルナシオンがおすすめな理由
めっちゃ楽にビザが取得できる
プエルトイグアス、アスンシオン、エンカルナシオンの3カ所を比較した表がこちら。
私調べです。最新情報は、各自ご確認ください。
プエルトイグアス
(アルゼンチン) |
アスンシオン
(パラグアイ) |
エンカルナシオン
(パラグアイ) |
|
銀行の残高証明書 | 必要 | 必要 | 不要 |
書類のプリントアウト | 必要 | 必要 | 不要 |
発給にかかる日数 | 翌日 | 当日 | 当日 |
費用 | 1600ペソ
(10,700円) |
520,000グアラニー
(10,920円) |
520,000グアラニー
(10,920円) |
*2017年7月当時
値段は、どこもほぼ同じ。
ただ、とにかくエンカルナシオンは、一番楽なんだよね。
メリットとしては、
- 銀行の残高証明書の代わりに、クレジットカードを見せるだけでOK
- ビザ申請書や、航空券などの書類をプリントアウトする必要なし
- 即日発行
日本と違って海外では、書類一枚をプリントアウトするのも大変。
面倒くさがりの私には、うってつけだったのです。
観光のついでにビザも取れる
どこでビザを取るか?
これ、ルートを考える上で外せない問題だけど、エンカルナシオンは立地条件もいいんです。
私は、この順番でルートに組み込んだよ!
- プエルトイグアスでイグアスの滝(アルゼンチン)
- イグアス居住区の日本人宿でまったりしつつ、エンカルナシオンまでビザ取得にお出かけ(パラグアイ)
- フォズ・ド・イグアスでイグアスの滝(ブラジル)
地図で説明すると、こんな感じ。
- A:イグアスの滝(ブラジル側とアルゼンチン側の区別はしてないです)
- B:イグアス居住区(パラグアイ、日本人宿あり)
- C:エンカルナシオン(ブラジルビザ取得場所)
イグアス居住区を拠点に、エンカルナシオンでビザを取得することで、
- イグアスの滝を両サイドからたっぷり観光
- 日本人宿で癒しの時間
- ブラジルビザ取得
以上の3つを、もれなく満たすことができるのです!
ビザ取得に必要なもの
パスポート
有効期限が6ヶ月以上残っているもの。
余白ページ2ページ以上。
写真
カラーで、縦7cm×5cm 〜 縦4.5cm×横3.5cm のもの。
背景は白。
データでもOKです。
ブラジルを出国するチケット、または、日本への帰国チケット
この写真は館内の張り紙ですが、領事館の無料Wi-Fiを使って、メール送信可能です。
プリントアウトして、紙で提出する必要はありません。
ちなみに私は、メキシコシティ→羽田の、日本語のチケットだったけど大丈夫でした。
日付が分かって、空港名がローマ字で短縮表記されてたら(例えば羽田なら、HND)大丈夫なんだと思うよ!
銀行の残高証明、または、クレジットカード
ネットバンクのスクショでもOKだけど、旅人ならクレジットカードを絶対持っているはずなので、クレジットカードを見せとけば大丈夫。
これがエンカルナシオンのいいところだしね!
お金
520,000グアラニー(10,920円)。
必ず、グアラニー(現地通貨)で用意しましょう。
両親の生年月日
申請書に個人情報を入力する際、両親の名前と生年月日も入力します。
もし、すでに旅に出ていて、両親の誕生日をすぐに思い出せない人は、ブラジルに行くことが決まったら、すぐにでも親に連絡をとりましょう。
領事館で申請する時に、「しまった、分からない・・・。」となって連絡しても、日本は地球の裏側。
「返信がない・・・(泣)」なんてことになったら、シャレになりません。笑
イグアス居住区からエンカルナシオンまでのアクセス
A:イグアス居住区(自分が民宿小林に宿泊したので、そこにピンを立ててます)
↓(車で20分、バスも走ってます)
B:国道7号線の30km地点(国道6号線とぶつかる所)
↓(バスで4時間半)
C:エンカルナシオン
順番に説明しますね。
所要時間
私は、日帰りしました。
早朝3:00に民宿小林を出て、帰ってきたのが17:25。
ちょうどこの日、たまたま小林のお母さんがエンカルナシオンに行く用事があり、それに便乗させてもらったのです。
宿から30km地点までの往復は、小林のお父さんに送迎してもらいました。
なので普通に行くと、日帰りはきついかも。。
エンカルナシオンにも宿はあるので、1泊分の荷物を持って行くという手もあります。
- エンカルナシオンの宿をチェックしてみる → Booking.com
この辺の事情は、民宿小林で収集するといいです。
日本語バッチリ通じるので、聞けば親切に教えてもらえます。
情報ノートもありますよ!
国道7号線の30km地点まで行く
国道7号線を走るバスに乗り、イグアス居住区から30km地点まで行きます。
下の地図の、CDE-Km30のところです。
エンカルナシオン行きのバスに乗る
エンカルナシオン行きバス乗り場は、ガソリンスタンドの前周辺です。
料金50000グアラニー(1,050円)を払って乗車します。
バスターミナルから徒歩で領事館へ
約4時間半で、エンカルナシオンに到着しました。
バスターミナルから領事館(地図の赤ピン)は、歩いて行けます。
ブラジルの国旗が目印の、白い建物です。
門の中に入り、さらにその中にある白い建物に入ります。
ビザ発給の手続き
1.)申請書の入力
設置されているパソコンで、申請書を入力する
最初は、右上の言語設定がポルトガル語(Portugues)になっていますが、
「English」を選ぶと、英語表示にできます。
そして、必要事項を入力していきます。
また館内では、無料Wi-Fiが使えます。
パソコンは1台なので、誰かが使っている場合は、自分のスマホなどから同じブラジルビザ申請サイトに接続して、入力することもできますよ。
入力する上での注意点
- ホテルか世話人は、空欄でもOK
- 写真を持参した場合は、職員さんに声を掛ければ、操作方法を教えてくれる
私はこの流れで、申請書のプリントアウトまで、職員さんにやってもらいました。笑
と同時に、申請の受け付けが完了したようで、椅子に座って待つように指示されました。
職員さんはとても親切なので、もし不安ならば、必要なものを準備して、とにかく領事館に行ってみるのがおすすめです。
その場で「Help me!」が言えるので、一人で悩むよりも断然スムーズですよ。
事前に入力しておくこともできる
事前に、上記の申請サイトから入力を済ませておくと、館内で入力する手間を省くことができます。
この場合は、最後に出てくる「APPLICATION NUMBER」を控えておくことを忘れないようにしましょう。
2.)窓口でのやり取り
名前を呼ばれたら、窓口に行き、以下のものを提出します。
- パスポート
- 写真
- ブラジルを出国するチケット、または、日本への帰国チケット:その場で、メール送信できます。
- 銀行の残高証明、または、クレジットカード
- お金:520000グアラニー(10,920円)
- 申請書
そして再度、椅子で待ちます。
3.)ビザの受取
名前を呼ばれたら、窓口でビザを受け取ります。
ちなみに、
- 写真
- 紙で提出した飛行機のチケット
は、返却してもらえました。
どれくらい時間がかかったの?
私の場合は、領事館に入ってからビザを受け取るまで、約3時間かかりました。
ただしこの日は、私の前に、5人家族が手続きをしてました。
待ち時間が、だいぶ長かったです。
パソコンでの入力も30分もあれば出来ると思うし、窓口でのやり取りも、10〜15分程度。
空いてたらもっと早く発給されると思います。
エンカルナシオンからイグアス居住区へ
来た道を逆に戻ればOKです!
私は、
- 12:40頃:エンカルナシオンをバスで出て
- 17:05:30km地点
- 17:25:民宿小林
という流れでした。
ちなみに、バスに乗っていると、チーパ売りがやってきます。
「チーパ」とは、パラグアイの郷土料理で、マンジョカの粉で作られたパンです。
こちらは、帰りのバスで食べたもの。4000グアラニー(84円)。
歯ごたえもっちり、チーズのにおいと味がします。
焼きたてのようで、触った瞬間、ほんのりと暖かく、とても美味しかったです。
また食べたいな〜。
このチーパは人気のようで、乗客のほとんどが買っていました。
当たり外れがあるようですが、チーパ売りが乗り込んだ瞬間、地元の人が一斉にお財布を出したら、きっと美味しいチーパです。
そんな場面に出くわしたら、ぜひ買ってみてくださいね。
まとめ
エンカルナシオンは、イグアスの滝を観光しつつ、ブラジルビザを取得するのにうってつけの場所です。
そして、知らず知らずのうちにたまった長旅の疲れを、イグアス居住区で癒し、ブラジルへ向かう英気を養って、旅を再開することができます。
こんな手段もありますよ、ということで、旅の参考にしてもらえたらと思います!
【2018年1月最新情報】バックパッカー必見!オンラインでビザが取得できる、電子査証システム(e-Visa)が開始!
と、ここまで書いてきてアレですが・・・
2018年1月11日から、電子査証システム(e-Visa)というサービスが開始されました。
オンラインでビザを申請し、メールで受理するというものです。
海外からの申請もできます!
従来のビザとeビザの比較
以下の通りです。
従来のビザ | e-ビザ | |
有効期間 | 3年 | 2年 |
滞在期間 | 90日/1年(マルチプル) | 90日/1年(マルチプル) |
銀行の残高証明書
または クレジットカードの提示 |
必要 | 不要 |
ブラジル出国チケット | 必要 | 不要 |
発給にかかる日数 |
3営業日(日本で取得する場合) 即日〜翌日(海外で取得する場合) |
5営業日 |
査証料 |
10,400円 (日本で取得する場合) |
40ドル+手数料4.24ドル (4,910円) |
*レートは2018年1月現在のもので換算
- 領事館に出向く必要なし!
- 銀行の残高証明書・ブラジル出国チケット不要!
- 従来のビザの約半額!安い!!
もう、メリットだらけです。
有効期間は短いけれど、観光するだけなら、eビザで十分ではないでしょうか??
ちなみに支払いは、クレジットカード払いです。
詳しくは、『ブラジルeビザの申請』から確認できます。
「申請の準備」に、必要なものや、写真の条件などが細かく記載されています。
申請方法
最終的には、こちらのビザ申請フォームから入力していくことになります。
言語を「日本語」にして、登録をクリック。
すると、このような画面になります。
- メールID:自分のメールアドレス(ここにビザが送られてくる)
- パスワード:自分で分かるものを設定
を登録し、個人情報を入力していきます。
バックパッカーにとっては、嬉しい限り。
思い切りブラジルが楽しめちゃいますね!
それでは、良い旅を!!
ブラジルは、治安が悪いことでも有名です。
安全に旅をするためには、こちらの記事が参考になります^^