クスコを観光するならここもおすすめ。アンデスの秘湯に行ってみよう!
マチュピチュ観光のお膝元、ペルー・クスコ。
せっかく地球の裏側まで行くんだから、時間とお金の許す限り、たくさんの見所を見て回りたい!!
でもクスコって、世界中から多くの観光客が集まるだけあって、混んでいるし、物価も高め。
郊外に点在しているインカの遺跡巡りもあるけれど、マチュピチュを見れば、石組みの遺跡はもう十分・・・
どこか他にオススメの場所ってないのかなぁ??
そんなあなたに朗報です。
クスコから車で4〜5時間のところに、ひなびた温泉があるのです!
ここは、私が旅した中でも、とっておきのおすすめ穴場スポットです。
1泊2日、クスコの喧騒を離れ、ゆっくりお湯に浸かって、旅の疲れを癒してみませんか?
*訪れた時期は、2017年6月。金額は、当時のものです。
温泉のロケーション
クスコと、チチカカ湖畔のプーノという街を結ぶ国道沿いに位置しています。
アンデス山脈に囲まれて、温泉に浸かることができますよ!
標高4,335mのラ・ラヤ峠のすぐ手前。
おそらくここも標高4,000m近いと思われます。
クスコから行く場合、高山病対策は出来ていると思うけど、それに加えて、寒さ対策もバッチリして行きましょう!
クスコからのアクセス
乗り物を3つ乗り継ぎます。
- クスコからバスでシクアニへ(急行バスで最速2時間半)
- シクアニのバスターミナルからモトタクシーで、乗合タクシー乗り場へ(5〜10分)
- 乗合タクシーでアグアス・カリエンテス(温泉)へ(30〜40分)
順に説明します。
クスコのバスターミナルへ
クスコとシクアニを結ぶバスは、2種類あります。
一つは、鈍行バス。
もう一つは、急行バス。早いけど、鈍行より高い。
そして、シクアニ行きのバスターミナルは、クスコ市内にいくつかあるようです。
ここでは、私が行った方法を紹介します。
バスターミナルの場所
クスコ市内にある、ウアイルロパタ通り(Av.Huayruropata)にあります。
下の地図の赤ピンです。
バスターミナルまでのアクセス
徒歩やタクシーでも行けるけど、市内を走るローカルバスでも行けます。
お値段0.8ソル(27円)。
かなりお安く行けるので、その方法を説明します。
1.)リマックパンパ広場(Limacpampa)前から、
車体に、Av.Cultura(クルトゥーラ通り)と書いてあるバスに乗ります。
クルトゥーラ通り(Av.Cultura、上の地図では「3S」と表示)を走ってくれます。
バス停は、下の地図のケーキ屋さん周辺です。
ちなみにこのバスは、市内を循環して走っています。必ずしもリマックパンパ広場前から乗る必要はなく、どこから乗っても大丈夫。
ただし、走る方向だけは間違わないように注意が必要です。
クルトゥーラ通りを東側(地図で言うと右側)へ向かうバスに乗ってください。
2.)赤ピン付近のバス停で、バスを降ります。
バスに乗ったら、運転手さんか、親切そうな乗客に声をかけておけば、降りる時に教えてくれます。
運賃(0.8ソル)は、降りる時に払います。
3.)エルマノス・アヤル通り(JR.HERMANOS AYAR)を歩き、ウアイルロパタ通り(Av.Huayruropata)を左折。
しばらく直進すると、左手にバスターミナルがあります。
「RAPIDOS」と書いてあるので、急行バスと思われます。
すぐ隣にも、もう一つバスターミナルがあります。
私は、両方のバスターミナルの窓口で聞いた結果、赤い看板のターミナル(「RAPIDOS」と書いてない方)からすぐに出発するバスがあるということで、それに乗りました。急行か鈍行かも確認せず・・・
なので、赤い看板の方が、急行バスのターミナルか、鈍行バスのターミナルか、どちらかは分からずじまいなのです。
所要時間が気になる方は、両方のターミナルで、バスの時刻を比較してから乗車することをオススメします。
ちなみにクスコ市内は、縦横無尽にローカルバスが走っています。もちろん、バスターミナルのあるウアイルロパタ通り(Av.Huayruropata)を走るバスもあります。
車体に、Av.Huayruropata(ウアイルロパタ通り)と書いてあるバスです。
このバスに乗れば、バスターミナルの近くまで行けると思います。
私が紹介した以外にも、きっといろんな交通手段がありますよ。
是非、自分にとって便利な方法で、シクアニ行きのバスターミナルまでたどり着いてくださいね。
バスでシクアニへ
バスターミナルで、チケットを購入します。
10ソル(340円)。
そして、シクアニに向かいます。
この日はストライキがあり、何度も何度も足止めされ、シクアニバスターミナルまで4時間以上かかってしまいました。
シクアニバスターミナルから、乗合タクシー乗り場へ
シクアニバスターミナルに到着です。
場所はこちら。
バスターミナルの裏手に、モトタクシー乗り場があります。
ここから、アレキパ通り(Av.Arequipa)にある乗合タクシー乗り場まで移動します。
料金は、2ソル(68円)。
最初は3ソルと言ってきましたが、値切れます。値切りましょう。
行き先は、
- アベニーダ・アレキパ(アレキパ通り)
- アグアス・カリエンテス(温泉)
- タクスィー(タクシー)
の3つを連呼すればOK。
乗合タクシー乗り場(下の地図の赤ピン)まで連れて行ってくれます。
乗合タクシーで温泉へ
このように、車が何台も待機しています。
「アグアス・カリエンテス」と言うと、乗る車を教えてくれるので、荷物を乗せて乗車します。
人数が揃い次第、出発です。
料金4ソル (136円)。
私の時は、7人(ドライバー込み)で出発、途中からも乗ってきて、最高8人になりました。
もう、ギュウギュウ詰め!
明らかに定員オーバーでは・・・??
でも途中でどんどん降りて行き、温泉に着く頃には、3〜4人になっていました。
結局、どれくらい時間がかかったの?
私は、8時過ぎにクスコ出発のシクアニ行きバスに乗って、温泉に着いたのは13時半過ぎでした。
途中で何があるか分からないので、早めの行動が安心です。
温泉施設の紹介
敷地の中に、
- 露天風呂
- 内風呂
- 宿泊棟(宿泊用個室、トイレ、シャワー)
- 売店
- 食堂
- トイレ棟(日帰り客用、有料)
があります。
料金システム
入り口を入ると、
料金所があります。
宿泊者は、素泊まりと温泉入り放題で20ソル(680円)/1泊。
日帰り入浴の場合は、入る温泉を指定して、お金を払うようでした。
メインの温泉は?
敷地内に、露天風呂が・・・!
実際には、この写真に入り切らない場所にも、温泉がたくさんあります。
まるでプールのような広さの温泉も!
山も見え、まさにアンデスのど真ん中を味わえる温泉です!!
ボコボコとお湯が沸いている場所があり、ここからそれぞれのお風呂にお湯を引いています。
源泉はめちゃくちゃ熱いので、ヤケドしないように注意してくださいね。
各温泉の脇に更衣室があり、ここで水着に着替えてお風呂に入ります。日本と違って、裸では入れません。。あ、それと、混浴です!
更衣室の中は、こんな感じ。
ロッカーはありません。脱いだ服は袋に入れ、目の届く範囲の、湯船の近くに置いておきます。
内風呂もあります。
建物の中には、シャワースペースもあり(カーテンの向こう側)、シャンプーやボディソープを使って、髪や体を洗えます。
露天風呂はお湯に浸かるだけだけど、内風呂なら汚れも洗い流せます。
ちなみにここは薬草風呂のようで、手前の浴槽には何やら草のようなものが浮いていました。
露天風呂も内風呂も、ここで紹介した写真以外にもたくさんあります。
そして、お風呂によって、お湯の温度が異なります。
ヤケドするかと思うくらい、アッツアツのところもあれば、水で薄めているところもあります。
いきなりドボンと入らず、自分にとって心地よい温度のお風呂を見つけてから入りましょう!
宿泊棟
私が泊まった部屋は、こんな感じでした。
ダブルベッドが1台。
以上、終わり!な部屋です。
部屋の入り口には、南京錠がついています。
このような部屋が8部屋あります。
私が泊まった時は、私を含め、3部屋が埋まっていました。
予約なしで宿泊できます。
トイレ(洋式)もあり、宿泊者は無料で使えます。
清掃は行き届いており、清潔ですが、ペーパーは付いていません。
自前のペーパーを持って行きましょう。
トイレの横に、シャワーもありました。
食堂
食堂はこんな感じ。
料金所の外にも、食堂があります。
こちらの方がお客さんがたくさん入っていたので、私はこっちを利用しました。
*チェックイン後、料金所の中と外は出入り自由です。
チキンランチ8ソル(272円)。
どちらの食堂も、17時を過ぎると閉めてしまいます。
夜中にお腹が空いて困らないよう、食事は計画的にすませておきましょう。
売店
売店もあります。
飲み物やお菓子が売っていました。
料金所の外にも、売店はあります。
食堂と同じく、どちらの売店も17時を過ぎると店じまいを始めます。
トイレットペーパーなどの必需品は、あらかじめ購入しておきましょう。
*トイレットペーパー1巻:1ソル(34円)
ここがおすすめ!
ローカル感たっぷり
ガイドブックに載っていないため、訪れるのは、ほとんどが現地人。
リマから来たという家族連れもいたけれど、ペルー人以外の外国人はほとんどいません。
観光地化されていない、素朴なペルーを垣間見ることができます。
物価が安い
あったかいお風呂入り放題で、1泊20ソル(680円)。
ランチ8ソル(272円)。
クスコじゃあり得ない価格です。
クスコで1日過ごすのに比べたら、お釣りがきてしまうほどの金額で、満足度の高い時間を過ごすことができます。交通費を払ってでも、です!
夜と朝は、ほぼ貸し切り状態!
16時を過ぎると、日帰り入浴の人は帰り始めます。
さらに宿泊する人は少ないので、夜はめちゃくちゃ空いています。
なので、オススメの利用法は、温泉に到着したら、すぐにはお風呂に入らず、ご飯を食べたり、写真を撮ったりしながら過ごして、宿泊者だけになってから入るというもの。
そして朝、係員さんが動き始めるのは、8時過ぎ。
早起きすれば、朝日が昇るのを眺めながら、朝風呂も気兼ねなく楽しめちゃいます。
気に入った温泉に、人目を気にせず、好きなだけ入る。
贅沢な時間を過ごすことができますよ!
星空がとにかく綺麗
アンデスの山の中だけあって、夜になると真っ暗です。
ということは・・・
空を見上げると、満点の星空が広がっているのです!
天の川もバッチリ見えました。
使用カメラ:RICOH GR II
温泉×星空。。
この上ない幸せを感じることができます。
アンデス山脈の中を走る電車を間近で見ることができる
施設のすぐ近くに線路があり、電車が走るのを見ることができます。
曜日限定ですが、ペルーレイルが、プーノとクスコを結ぶ電車を走らせているのです。
電車が近づくと、汽笛を鳴らしてくれたので、線路脇まで行ってみました。
山と山の間に消えゆく電車を、見送ることができます。
これは、鉄道マニアにはたまらない光景ではないでしょうか?!?
クスコへ帰るには
クスコから来た時の乗り物を、逆に乗り継いで帰れば大丈夫です。
温泉の前の道に、乗合タクシーが待っています。人数が揃ってからの出発です。4ソル(136円)。
*写真左の建物が、料金所の外にある売店です。
シクアニの街で乗合タクシーを降りると、モトタクシーが待機しています。値段を交渉して、バスターミナルまで行きましょう。2ソル(68円)。
バスターミナルの中には、チケットブースがいくつもあります。
クスコ行きのバス会社のブースに行き、チケットを購入します。10ソル (340円)。
そして、指定されたバスに乗り込みます。
私は、11時過ぎに温泉を出発して、クスコのバスターミナルには15時ちょっと前に到着しました。
持ち物
ここでは、持っていくと便利なものを紹介します。
至れり尽くせりの施設ではないので、必要なものは準備して持っていきましょう。
パスポート
宿泊する場合、パスポートの提示を求められます。
クスコの宿にメインバッグを預けて来る場合、忘れずに持参しましょう。
服
標高4000m近いだけあって、朝と夜はかなり冷え込みます。
そしてなんと、部屋に暖房はありません・・
防寒着は必須です。
6月下旬に私が持参したのは、こちらの服たちです。
- ゴアテックスジャケット
- フリース
- ダウンジャケット
- 長袖Tシャツ
- ワンピース:温泉を出た後、体を拭いて上からさっと着れるので、重宝します。あと、のぼせた後に、足湯する時なんかも便利です。
- 靴下
- 裏起毛のあったかいズボン
- タイツ
写真には載ってないけれど、下着と、帽子も持参しました。
水着
日本と違って、水着着用が原則です。
とは言っても、内風呂の個室では裸になってましたが。笑
ビーサン
お風呂上がりにあると便利です。
お風呂セット
備え付けはありません。
- ボディソープ
- シャンプー
- 洗顔料
- タオル
これら一式と、脱いだ服を入れておく袋も必須です。
化粧品
使い慣れたものを持っていきましょう。
標高が高いので、日焼け止めとリップクリームも必須です。
歯ブラシと歯磨き粉
こちらも備え付けはありません。
トイレットペーパー
上述した通り、宿泊棟内にトイレはありますが、ペーパーはありません。
必須です。
売店でも買えます(1ソル(34円)/1ロール)。
お菓子と水
長風呂すると、喉が乾きますよね。
そして、夜中や早朝に、小腹が空くことがあります。
そんな時、ちょっとしたお菓子や水が欲しくなりますが、食堂と売店は、17時を過ぎると閉まってしまうのです。
そして、クスコに比べて物価が安いと書いたけど、これらに関してはクスコよりも高いのです。
なので、お菓子と水を、クスコからあらかじめ仕入れていくと、お財布にも優しく、気持ち的にも安心ですよ。
おすすめのスーパーはここ!
サン・ペドロ市場(メルカド・サン・ペドロ)のナナメ向かいのスーパー「Orion」がオススメです。
お菓子や食料を買うなら、私が見た限り、ここがクスコ最安値でした。
サン・ペドロ市場よりも安いので、安さを求める人はこちらへ直行しましょう!
その他(お好みで)
寝具
人によっては、ベッドの清潔さが気になるかも・・・
日本のように、チェックアウト後、毎回、シーツや布団カバーを洗濯していません。
気になる人は、自前のインナーシーツや寝袋、枕カバー(タオルや手ぬぐい)があると快眠できます。
インナーシーツは、私は「モンベルのシルクシーツ」を使っていますが、防虫効果はありません。次に買うなら、「COCOON コクーン Insect shield サファリトラベルシーツ シルク」にしようと思っています。
ドライヤーとヘアブラシ
備え付けはありません。
懐中電灯
日が暮れると、真っ暗です。
敷地内には所々、照明があるのですが、懐中電灯なしで歩くには心もとないです。
持参した方が安心です。
ウエットティッシュ
食事前などにあると便利です。
ハンガー
ハンガーはないので、濡れたタオルを干すことができません。
気になる人は持参しましょう。
まとめ
観光地化されていない分、宿泊設備に快適さを求めることはできません。
でも、それを上回るほど、魅力的な温泉です。
何と言っても、海外で湯船に浸かれるなんてまずないです!!
そして、アンデスの大自然に囲まれたロケーションは、旅の疲れを癒してくれます。
クスコやマチュピチュでの、「観光!観光!」に疲れたら、ちょっと足を伸ばして、山奥の温泉を訪れてみてはいかがですか?